(動物と塩分)

最近 動物も人と同じように 長生きになってきました。昔は犬の心臓病というと
フィラリアのみと言う感がありましたが。現代では人の成人病と同じ僧帽弁閉鎖不全
(小型犬に多い)・難治性の拡張型心筋症(大型犬に多い)等が
よく見られるようになりました。これらの病気に関係しているのがナトリウムです。
ナトリウムは塩分の構成要素で 生命の5大要素(ほかの要素は大地・空気・火・水)
の一つで大変重要です。ナトリウム(塩分)が多く与えられると上記のような病気から
 肺水腫や腎不全による腎性高血圧症等が起こり なかなか治すのは
やっかいなことになります。本来の動物の食事には自然な状態でナトリウムが
含まれているのですが、実際 人が美味しいと感じる食事は 動物も美味しく
感じることが多いので一旦 味を覚えますとねだるようになります。当院でも
 お父さんの晩酌のお供から酒の肴を頂いて と言うケースが多いです。
後の辛さを考えますと是非 気を付けた方がベターですね。