高齢猫について

MyVetOnline - 高齢猫について加齢は病気ではありません
獣医学が進歩して、根拠に基づく医療が行われるようになり、栄養状態が改善された結果、猫の寿命は以前と比べてはるかに延び、より健康的な生活を送れるようになりました。しかし人間の場合と同様、かつては活発だった愛猫が、年月の経過とともに少しずつ衰えていくのに気づき始めるでしょう。飼い主として、高齢期にさしかかれば当然起こる変化を把握し、愛猫ができるだけ健康に活き活きと快適に過ごせるように手助けをしてあげてください。猫と一緒に、充実した高齢期を楽しみましょう。

愛猫の“高齢化”には、いつ、どのようにして気づくのでしょうか?





cc猫は高齢期に移行するにつれて、人間の高齢化と極めてよく似たcc段階的変化をたどります。毛は白髪になり、身体の柔軟性や反射cc神経は低下し、聴覚、視覚、嗅覚は衰え、体力は低下します。高cc齢期の初期には、活動性が全体的に低下し、睡眠時間が長くなりc、睡眠が深くなる傾向がみられます。このような兆候は7~11歳で現れます。 また、室内飼いの健康な猫で、特に去勢・避妊手術を受けている猫は、若い頃に病気にかかった猫や、過酷な環境で生活してきた猫と比べて、高齢化がゆっくりと進む可能性が高くなります。オスのノラ猫の平均寿命がわずか3年であるのに対し、十分なケアを受けている去勢手術を受けたオスの飼い猫は、17~23年間も幸せで健康的な生活を送れます。また人間と同様に、老化現象には個体差があります。ペットが“高齢”期を迎えているかどうかは、かかりつけの獣医師に判断してもらいましょう。

MyVetOnline - 高齢猫について健康診断は年に2回行いましょう
猫が歳を重ねるにつれ、獣医師の定期健診がこれまで以上に重要になってきます。愛猫が高齢期を迎えたら、6カ月ごとに精密検査を受けることをお勧めします。これは、成猫が1年に人間の4歳分の年をとるためです。通常の身体検査のほかに、尿・糞便検査や、精密な血液検査が実施される場合があります。屋外に出る猫や複数飼いの猫の場合、猫白血病または猫免疫不全ウイルスの有無を調べるための検査を勧められることもあります。

かかりつけの獣医師に情報提供を
愛猫の体調や行動面で気づいた変化は、どのようなことでもかかりつけの獣医師に必ず伝えましょう。高齢化に伴う変化であると思っていた問題が、実は治療可能な病気によるものである場合もあります。例えば、運動や遊びに対して猫が無関心になったように見えた場合、それが必ずしも高齢化による体力低下が原因であるとは限りません。関節炎によって生じるこわばりや痛みといった症状が原因の場合もあるのです。関節炎は適切な治療で抑えることができます。ですから、半年ごとに定期健診を受けましょう。そうすれば、獣医師はあなたのペットに適した予防プログラムを考えたり、病気を早期発見して効果的な治療を行ったりすることができます。獣医師と力をあわせ、愛猫の高齢期を健康で幸せな生活にしてあげましょう。

メニューには健康的な食事を取り入れましょう
愛猫が年をとるにつれ、必要なカロリーや栄養バランスは変わってきます。今までに比べて食べる量が減ったのに、どうして体重は変わらないのだろう、と思うこともあるでしょう。これは、基礎代謝量や活動量の低下が原因である可能性があります。体重過多は、心臓、呼吸器、皮膚、関節などの疾患を悪化させることがあります。肥満傾向にある猫の減量のためには、食事の量を減らすか、段階的に低カロリー食に切り替えてください。また、これとは逆の問題を抱える猫もいます。体重の減少は、高齢化が原因の場合もありますが、心臓疾患や歯周病、糖尿病、あるいは食欲減退につながる味覚機能の低下などが原因の場合もあります。いずれの場合も、かかりつけの獣医師に、ペットに適した栄養管理食を相談してください。

高齢猫用の食事ですべきこと・してはいけないこと

  • バランスがよく、猫の好みに合い、消化しやすく、カリウムとタウリンを含んだ食事を与えてください。
  • ミネラルとタンパク質を豊富に含んだ食事は避けてください。愛猫に適したタイプの食事を、かかりつけの獣医師に相談してください。
  • 頻繁に便秘になる猫は、獣医師の診察を受けてください。また、食事に含まれる繊維量を増やしてください。
  • 食欲の低下した高齢猫が食べやすいよう、体温程度に温めた食事を出してください。
  • 食間にスナック類や残飯を与えないでください。.


高齢猫の健康のための10カ条

  1. 獣医師の健康診断を年に2回受けましょう。
  2. 高齢猫の健康状態や、かかりやすい病気に関する知識を持ちましょう。症状がないかチェックし、症状が現れたらすぐにかかりつけの獣医師に知らせましょう。
  3. 猫に最適な食事を与えましょう。1度に大量の食事を与えるのではなく、1日に数回、少量ずつ与えましょう。
  4. 食べすぎは禁物です。肥満は様々な健康問題を引き起こし、寿命を縮めるおそれがあります。
  5. 愛猫に十分な運動をさせましょう。筋肉の張りや丈夫な骨・関節の維持、また肥満を防ぐためには適度な運動が必要です。
  6. 歯のケアに気を配りましょう。獣医師から指示があれば、専用の歯磨きで歯をきれいにしてあげましょう。毎日磨くのが理想的です。
  7. かかりつけの獣医師にワクチン接種の際のリスクを判断してもらい、適切なワクチン接種スケジュールを決めましょう。
  8. ノミや腸内寄生虫を徹底的に駆除・予防しましょう。愛猫とその環境(猫の寝床や遊ぶエリアなど)を常に清潔な状態に保ちましょう。
  9. 週1回は愛猫の爪を確認し、必要に応じてお手入れしましょう。特に高齢猫は、若い頃ほど頻繁に爪とぎをしなくなるため、十分にチェックしてあげましょう。
  10. 猫には愛情をたっぷり注ぎ、十分に気を配ってあげましょう。猫が楽しく、活動的に、幸せに、そして快適に暮らせるよう、できる限り工夫してあげましょう。

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MyVetOnline - 高齢猫について加齢は病気ではありません
獣医学が進歩して、根拠に基づく医療が行われるようになり、栄養状態が改善された結果、猫の寿命は以前と比べてはるかに延び、より健康的な生活を送れるようになりました。しかし人間の場合と同様、かつては活発だった愛猫が、年月の経過とともに少しずつ衰えていくのに気づき始めるでしょう。飼い主として、高齢期にさしかかれば当然起こる変化を把握し、愛猫ができるだけ健康に活き活きと快適に過ごせるように手助けをしてあげてください。猫と一緒に、充実した高齢期を楽しみましょう。

愛猫の“高齢化”には、いつ、どのようにして気づくのでしょうか?
猫は高齢期に移行するにつれて、人間の高齢化と極めてよく似た段階的変化をたどります。毛は白髪になり、身体の柔軟性や反射神経は低下し、聴覚、視覚、嗅覚は衰え、体力は低下します。高齢期の初期には、活動性が全体的に低下し、睡眠時間が長くなり、睡眠が深くなる傾向がみられます。このような兆候は7~11歳で現れます。また、室内飼いの健康な猫で、特に去勢・避妊手術を受けている猫は、若い頃に病気にかかった猫や、過酷な環境で生活してきた猫と比べて、高齢化がゆっくりと進む可能性が高くなります。オスのノラ猫の平均寿命がわずか3年であるのに対し、十分なケアを受けている去勢手術を受けたオスの飼い猫は、17~23年間も幸せで健康的な生活を送れます。また人間と同様に、老化現象には個体差があります。ペットが“高齢”期を迎えているかどうかは、かかりつけの獣医師に判断してもらいましょう。

MyVetOnline - 高齢猫について健康診断は年に2回行いましょう
猫が歳を重ねるにつれ、獣医師の定期健診がこれまで以上に重要になってきます。愛猫が高齢期を迎えたら、6カ月ごとに精密検査を受けることをお勧めします。これは、成猫が1年に人間の4歳分の年をとるためです。通常の身体検査のほかに、尿・糞便検査や、精密な血液検査が実施される場合があります。屋外に出る猫や複数飼いの猫の場合、猫白血病または猫免疫不全ウイルスの有無を調べるための検査を勧められることもあります。

かかりつけの獣医師に情報提供を
愛猫の体調や行動面で気づいた変化は、どのようなことでもかかりつけの獣医師に必ず伝えましょう。高齢化に伴う変化であると思っていた問題が、実は治療可能な病気によるものである場合もあります。例えば、運動や遊びに対して猫が無関心になったように見えた場合、それが必ずしも高齢化による体力低下が原因であるとは限りません。関節炎によって生じるこわばりや痛みといった症状が原因の場合もあるのです。関節炎は適切な治療で抑えることができます。ですから、半年ごとに定期健診を受けましょう。そうすれば、獣医師はあなたのペットに適した予防プログラムを考えたり、病気を早期発見して効果的な治療を行ったりすることができます。獣医師と力をあわせ、愛猫の高齢期を健康で幸せな生活にしてあげましょう。

メニューには健康的な食事を取り入れましょう
愛猫が年をとるにつれ、必要なカロリーや栄養バランスは変わってきます。今までに比べて食べる量が減ったのに、どうして体重は変わらないのだろう、と思うこともあるでしょう。これは、基礎代謝量や活動量の低下が原因である可能性があります。体重過多は、心臓、呼吸器、皮膚、関節などの疾患を悪化させることがあります。肥満傾向にある猫の減量のためには、食事の量を減らすか、段階的に低カロリー食に切り替えてください。また、これとは逆の問題を抱える猫もいます。体重の減少は、高齢化が原因の場合もありますが、心臓疾患や歯周病、糖尿病、あるいは食欲減退につながる味覚機能の低下などが原因の場合もあります。いずれの場合も、かかりつけの獣医師に、ペットに適した栄養管理食を相談してください。

高齢猫用の食事ですべきこと・してはいけないこと

  • バランスがよく、猫の好みに合い、消化しやすく、カリウムとタウリンを含んだ食事を与えてください。
  • ミネラルとタンパク質を豊富に含んだ食事は避けてください。愛猫に適したタイプの食事を、かかりつけの獣医師に相談してください。
  • 頻繁に便秘になる猫は、獣医師の診察を受けてください。また、食事に含まれる繊維量を増やしてください。
  • 食欲の低下した高齢猫が食べやすいよう、体温程度に温めた食事を出してください。
  • 食間にスナック類や残飯を与えないでください。.


高齢猫の健康のための10カ条

  1. 獣医師の健康診断を年に2回受けましょう。
  2. 高齢猫の健康状態や、かかりやすい病気に関する知識を持ちましょう。症状がないかチェックし、症状が現れたらすぐにかかりつけの獣医師に知らせましょう。
  3. 猫に最適な食事を与えましょう。1度に大量の食事を与えるのではなく、1日に数回、少量ずつ与えましょう。
  4. 食べすぎは禁物です。肥満は様々な健康問題を引き起こし、寿命を縮めるおそれがあります。
  5. 愛猫に十分な運動をさせましょう。筋肉の張りや丈夫な骨・関節の維持、また肥満を防ぐためには適度な運動が必要です。
  6. 歯のケアに気を配りましょう。獣医師から指示があれば、専用の歯磨きで歯をきれいにしてあげましょう。毎日磨くのが理想的です。
  7. かかりつけの獣医師にワクチン接種の際のリスクを判断してもらい、適切なワクチン接種スケジュールを決めましょう。
  8. ノミや腸内寄生虫を徹底的に駆除・予防しましょう。愛猫とその環境(猫の寝床や遊ぶエリアなど)を常に清潔な状態に保ちましょう。
  9. 週1回は愛猫の爪を確認し、必要に応じてお手入れしましょう。特に高齢猫は、若い頃ほど頻繁に爪とぎをしなくなるため、十分にチェックしてあげましょう。
  10. 猫には愛情をたっぷり注ぎ、十分に気を配ってあげましょう。猫が楽しく、活動的に、幸せに、そして快適に暮らせるよう、できる限り工夫してあげましょう。

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